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広報あつぎ 第1246号(平成29年1月1日発行)

新春対談 あふれる活力を明日へとつなぐ 厚木を支える産業の力

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神奈川県厚木市

厚木商工会議所会頭 中村幹夫さん × 厚木市長 小林常良

将来にわたって活力あふれる都市であるために、市では関係する諸団体の皆さんと共にまちづくりを進めています。今回の対談では、昨年11月に厚木商工会議所の会頭に就任した中村幹夫さんを迎え、「元気なあつぎ」に欠かすことのできない産業の発展に懸ける思いや取り組みについて語り合いました。

「元気な厚木を次の世代に」
「活力あるまちのために 強い商工会議所を」

中村幹夫さん(69)
昭和22年7月17日生まれ。高知県出身。工業高校卒業後、厚木市内の製造会社に就職。25歳でゴムやプラスチック製自動車部品や医療器具などを製造する「株式会社大和ケミカル」を創業。平成25年から同社会長。昨年11月に厚木商工会議所会頭に就任。

市長 明けましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
今年は、市立病院の全面オープンをはじめ、森の里東土地区画整理事業の一部完成や本厚木駅南口の再開発など、取り組みが成果として表われ、厚木市が大きく動き始める一年になります。今回は、まちの発展にご尽力いただいている厚木商工会議所の中村会頭をお迎えして、厚木を支える産業とまちづくりについてお話しさせていただきます。

◯強い産業でまちを支える
市長 商工会議所の会頭に就任されて2カ月がたちましたが、会頭としての抱負をお聞かせいただけますか。
会頭 日を追うごとに責任の重さを痛感しています。石川範義前会頭は9年間、「明るく元気な商工会議所」の実現を進めてきました。その思いを受け継ぎ、さらに発展させていくためにも、「強い商工会議所」をつくることが必要だと感じています。強い組織に必要なのは、組織力と資金力です。「Power UP・3000」をスローガンに掲げ、3年間で会員数を約1・5倍の3000事業所に増やし、産業の発展へとつなげていきたいと考えています。
市長 市内には約9000社もの企業があり、精力的に事業を展開されています。皆さんが一丸となって、お互いの成長への意欲を上げていくことができれば、さらなる企業の発展につながっていくのではないでしょうか。
会頭 市内企業の中で、商業は約2000社、サービス業は4000社を占めます。しかし、そのうち商工会議所の会員は2業種合わせて1050社とわずか16・4%にとどまり、近隣の商工会議所と比べると低い数値となっています。まずは、会員数を増やし、より多くの意見を聴き取れる環境をつくります。さらに、情報を共有し合うことで、お互いのモチベーションの向上にもつなげたいと考えています。
市長 商工会議所の会員になることで、どんな利点があるのかを知ってもらう、そんなアプローチの仕方も必要かもしれませんね。商工業はもちろんですが、産業の発展には、農業とも連携・共存し、「あつぎブランド」を確立していくことも重要ですね。
会頭 農・商・工の連携は私も重要だと考えています。11月には、「JAあつぎ」も新たに当会議所の議員になっていただきました。今後は、それぞれの考え方を融合し、厚木発の新しいビジネスモデルをつくりたいと考えています。

◯新たな産業の拠点を整備
会頭 市ではこれまで、産業の発展に向けてさまざまな取り組みを進めていますよね。
市長 この数年間は特に、市の発展に欠かすことのできない都市基盤整備に重点的に取り組んできました。中でも、新たな産業の拠点となる森の里東土地区画整理事業は、いよいよその一部が完成し、今年の夏ごろから企業の操業を開始します。
会頭 産業の集積が進む森の里東地区の開発は、企業間の情報交換の場づくりや競争力の向上にもつながり、企業にとっても大きなメリットがあるので、とても期待しています。開発の狙いはどこにありますか。
市長 約68ヘクタールの開発を進めています。これは東京ドーム14個分に及ぶ広さです。景気の上昇につながるよう、国内を主な市場とする日本企業20社の集積を進めていますので、完成すれば、地域住民の雇用や就労者との交流の場を創出できるでしょう。また、広大な緑地を生かした快適な就労環境で、全国的にも例の少ない環境配慮型の産業拠点となります。敷地内には、ハイキングコースも整備しますので、企業関係者だけでなく、市民の皆さまのアクティビティーの場としても活用していただけます。
会頭 東名高速道路や圏央道など道路交通網が発達し、物流や経済活動がしやすい環境にある厚木は、事業主の目から見ても商工業を営むのにとても適した立地だと感じます。
市長 特にこの地区は、今後開通が予定されている厚木秦野道路の(仮称)森の里インターチェンジから約1キロという立地で、交通の利便性がとても高い地域です。そうした利点を生かし、新たな産業の拠点として運用されれば、税収の増加やまちの活性化にも大きな効果をもたらすと確信しています。
また、「元気なあつぎ」に不可欠な若者の雇用創出の面でも大きな貢献を果たしてくれることを期待しています。市内にある5大学を卒業する学生の就職にも生かせるよう、大学との連携も進めていきたいと考えています。
会頭 企業の誘致や雇用の創出は、商工会議所にとっても会員増強のチャンスにつながります。私たち商工会議所も、できる限りの協力をさせていただきたいと思います。

◯二人三脚でさらなる発展を
市長 産業は、活力あるまちであるための重要な基盤です。将来に向けてさらに発展させていくには、行政の力だけではなく、商工会議所の皆さんの協力が欠かせません。今後も、二人三脚でより良いまちづくりを目指していきたいと思います。
会頭 行政と商工会議所はいわば車の両輪。お互いのバランスが取れていなければ、うまく前には進みません。「強い商工会議所」をいち早く実現させ、行政の皆さんに後れを取ることなく、これまで以上に強いタッグを組んでいきたいと思います。
市長 元気な厚木を次の世代に受け継いでいくことが、私たちの重要な使命です。そのためにも、今後も市民の皆さまがさらに便利に、暮らしやすく、誇りを持てるまちづくりを進めてまいりますので、どうぞご期待いただければと思います。中村会頭、本日はありがとうございました。

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