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広報あつぎ 第1256号(平成29年6月1日発行)

「逃げ遅れ」で命を失わないために 風水害から身を守る備えを

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神奈川県厚木市

 梅雨入りする6月から、台風シーズンの8月・9月ごろまでは風水害が発生しやすい時期です。道路の冠水や土砂崩れ、河川の氾濫などを引き起こす災害から大切な命を守るために、必要な準備や知識を確認しておきしょう。

 昨年8月に発生した台風10号は、死者・行方不明者を27人出すなど、全国に甚大な被害をもたらしました。中でも、岩手県岩泉町では、高齢者のグループホームが被災。避難の遅れから入所者9人全員が命を落としています。
 逃げ遅れないためには、いち早い情報の入手と的確な判断が必要です。市では災害時、被害状況に合わせた情報を発信しています。情報を確実に入手できる環境を整え、いつ、どんな行動を取るべきかを日頃から想定しておきましょう。

●状況に応じた避難行動を
 風水害時などで市が発令する情報には、「避難準備・高齢者等避難開始」と「避難勧告」「避難指示(緊急)」の三つがあります(右中欄参照)。それぞれの避難情報が持つ意味合いを確認しておきましょう。道路が冠水してからの避難は、側溝に足を取られる恐れがあるなど大変危険です。指示が出ていない場合でも、状況に応じて避難をしましょう。特に、避難に援助や時間を要する高齢者や障がいのある方などは、早めに避難を開始してください。
 市ではこれらの避難情報や被害状況を、市ホームページや防災行政無線、広報車、メールマガジン(左中欄参照)、テレフォンサービス、データ放送(テレビ神奈川)やラジオ(FMヨコハマ・FMカオン)で発信しています。また、天候や地域により防災行政無線が聞こえにくいという声に応えるため、防災ラジオの有償配布も実施しています(下参照)。情報が得られず逃げ遅れることがないように、情報を入手する方法を確認しておきましょう。

●地域が持つ危険性を確認
 平成27年9月に発生した関東・東北豪雨は、茨城県常総市で死者を2人出し、3000戸以上の住宅が浸水するなど、大きな爪痕を残しました。
 これを受けて神奈川県は3月、相模川と中津川の洪水浸水想定を見直しました。これまでの「100年~150年に一度発生する降雨」に加え、「近年の被害で想定し得る最大規模の降雨」の想定を発表。浸水被害の範囲や浸水継続時間などを表す想定区域図を公表しました。また市でも、恩曽川の洪水・浸水の想定区域図を新たに作成。相模川、中津川は県ホームページで、恩曽川は市ホームページでそれぞれご覧いただけます。各公民館やアミューあつぎなどにも掲示していますので、地域の洪水浸水想定箇所を確認してください。県ではこの他、荻野川や小鮎川、玉川、細田川についても見直していく予定です。
 市では、洪水・浸水情報や災害時の情報伝達方法、状況に応じた避難方法などをハザードマップに反映し、公表していきます。これらを参考に、自分の職場や居住地域の危険箇所を確認し、避難のルートやタイミングを決めておきましょう。
 災害時に逃げ遅れて手遅れとなる前に、行政の情報などを活用し、日頃から風水害に備えましょう。

問い合わせ
 危機管理課TEL 225-2190
 河川ふれあい課TEL 225-2380

●「自分は大丈夫」ではなく「被害に遭うかもしれない」という心構えを
株式会社危機管理研究所危機管理アドバイザー 国崎 信江さん
 風水害における死亡事故の最も大きな原因は「逃げ遅れ」です。逃げ遅れは、「まさか自分は被害に遭わないだろう」という油断から生まれます。ハザードマップで災害時の危険性を確認し、自分を守る行動を考えておきましょう。最近は、100年・150年に一度と言われるような記録的豪雨や台風が頻発していますが、これらの風水害は、突発的に起こる地震と違い、予報や雨の降り方などからある程度予測できます。情報を自ら積極的に収集し、少しでも異常や危険を感じたら、早めの自主避難や浸水時の上階への避難といった、迅速な行動につなげましょう。風水害時の避難のタイミングや方法は、地域や家族構成によってさまざまです。行政からの指示をただ待つのではなく、各々の状況によって、どの段階で準備・避難を始めるのかを時系列順にまとめた独自のタイムラインを考えておくことも、逃げ遅れないための秘訣(ひけつ)です。

●災害情報をメールで配信
メールマガジン登録受付中
 防災行政無線で放送している災害情報などを、メールマガジンでも配信しています。災害時に情報を素早く入手するために登録をしておきましょう。

●市が発令する避難情報
◯避難指示(緊急) 緊急度★★★
人的被害の発生またはその恐れ有り。直ちに安全な場所へ避難を開始
◯避難勧告 緊急度★★
河川の氾濫や土砂崩れの危険有り。緊急避難所へ避難を開始
◯避難準備・高齢者等避難開始緊急度★
避難準備を開始。高齢者などは、この段階から避難を開始

●防災ラジオ有償配布を受け付け
 昨年度実施した防災ラジオの有償配布を、今年も受け付けます。
特徴
1)市内全域をカバー。どこにいても受信可能
2)聞きそびれても最新の放送を自動録音
3)AM・FMの他、緊急時は市の放送を優先
《対象》市内在住の方・事業所・団体
《費用》1台4000円
《配布方法》危機管理課で代金を引き換えに配布
《配布台数》500台
《配布予定日》9月以降
申し込み  危機管理課または公民館にある申込書(HPからダウンロード可)に必要事項を書き、6月30日(必着)までに危機管理課または公民館に直接または郵送で〒243-8511危機管理課へ。抽選。

問い合わせ  危機管理課 電話番号225-2190

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-11 山竹ビル