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農地を再び 厚木の農業が危ない(3)

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神奈川県厚木市

◆農業を後世へ
都市近郊で行う農業には、消費者と生産者の距離が近く、採れたての農畜産物を新鮮なまま提供できるといった魅力がある。また、環境や景観を保つことで、私たちの生活にゆとりや安らぎを与えてくれる。一方で、農業全体が輸入農畜産物の増加による国内産価格の低迷、農家や農地の減少、担い手の高齢化、耕作放棄地の増加などの問題を抱えている。

◯先を見据えた施策を展開
市では、さまざまな課題に直面する農業を支援しようと、平成26年に都市農業支援センターを開設(下欄参照)。これまでに82ヘクタールの農地の有効活用をはじめ、土地の紹介や技術面のサポートにより23人の新規就農者を輩出するなど大きな成果を上げている。
今年3月には、将来にわたって安定的に農業が継続できるよう「都市農業振興計画」を策定。「魅力あふれる厚木の農業」「厚木の未来につなげる農業」「豊かな厚木をつくる農業」の三つの柱で、若手農家の育成や支援、環境の整備、鳥獣被害対策、販売ルートの仕組みづくりなど、10年先を見据えた施策を展開していく。
計画の検討委員会で委員長を務める東京農業大学教授の土橋豊さん(60)は「厚木の産業を支えてきた農業を衰退させないために、行政や農業団体はもとより、土地所有者、新規就農者など農業に関わる全ての人が一体となって取り組む必要がある」と訴える。

◯新規就農者に追い風を
さらに農業関係者だけでなく、私たち消費者が地域の農業に当事者意識を持つことも重要だ。「市民が積極的に地産地消を心掛けること、対面販売などで生産者と交流を深めることなどが地域の農業を盛り上げ、耕作放棄地の解消につながっていく」と土橋さんは熱を込める。広大な土地で大規模展開、市場出荷する農村地帯などと違い、農家との距離が近いことから、直売などによる交流の機会にも恵まれている。
市内には厳しい状況の中、新たな風を起こそうと立ち上がる新規就農者もいる。私たちはそこに追い風を吹かせられるよう、今できることに向き合っていきたい。

◆農地の悩み解消します
都市農業支援センター
市、市農業委員会、JAあつぎの職員がそれぞれの専門性を生かしながら、耕作放棄地の増加や農業従事者不足などのさまざまな課題の解決に取り組んでいます。
〔主な業務内容〕
・農地の貸し手と借り手のマッチング
・新規就農者参入の促進
・地産地消の推進と6次化への支援
・農業機械のレンタル
・鳥獣被害対策や相談 など
問合せ:都市農業支援センター 【電話】221-5511

◆就農者に農地を活用してほしい
年齢とともに、農地を管理することに限界を感じていました。新しく就農する人に活用してほしいと思い、センターに相談したところ、すぐに借り手が見つかり、荒れた農地にならず助かりました。

◆野菜作りを楽しもう
市民農園利用者募集
市が開設する貸し出し型の農園です。土や自然と触れ合える、農業を体験してみませんか。
市、市農業委員会、JAあつぎの職員がそれぞれの専門性を生かしながら、耕作放棄地の増加や農業従事者不足などのさまざまな課題の解決に取り組んでいます。
期間:4月1日~ 平成32年2月28日
対象:市内在住在勤の方(1世帯1区画)
申込み:農業政策課にある申込書またはハガキ、ファクスに〒住所、氏名、電話番号、農園名、面積を書き、2月20日(必着)までに
〒243-8511
農業政策課【電話】225-2800・【FAX】223-0174へ。抽選。

※苗や水、農具などはご自身で用意していただきます。

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-11 山竹ビル