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大雨から身を守る備えを 洪水浸水ハザードマップを刷新

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神奈川県厚木市

近年、大雨による洪水や浸水の被害が全国各地で相次いでいます。市では、市内八つの主要河川の浸水予想などを見直し、新たな洪水浸水ハザードマップを作製。10月以降に全戸へ配布します。いざという時に自分や家族の命を守るため、危険箇所や避難経路を確認しておきましょう。

6〜7月に西日本で発生した豪雨は、多くの死者や行方不明者を出し、大きな傷痕を残しました。住宅の全壊が約5千棟、床上浸水は約1万5千棟に上り、今も復旧作業が続いています。災害は、いつ自分の身に及ぶか分かりません。多発する大雨などによる浸水被害に備え、市では、洪水浸水ハザードマップをリニューアルしました。

■最大の洪水・浸水を想定
マップには、雨が降ったときに洪水や浸水の危険が予想される区域を記しています。新たなマップでは、1回の降雨で予想される雨量を、想定し得る最大規模に引き上げました。これに伴い、各河川ごとに浸水の範囲や深さを示す想定区域を見直し。さらに、従来の6河川(相模川・中津川・小鮎川・荻野川・玉川・細田川)に加え、恩曽川と善明川の2河川の浸水想定も追加し、今まで指定していなかった地域にも対象を広げました。
この他、今回のリニューアルに合わせて、浸水が継続する時間の予測と、洪水で家屋の倒壊や流出の恐れがある区域の2点も、市ホームページで確認できるようにしました。

■家庭や地域で確認を
マップは、手元にあるだけでは十分な効果を発揮しません。使い方(右下欄参照)を理解し、備えておくことが大切です。西日本の豪雨で甚大な被害を受けた愛媛県大洲(おおず)市の危機管理課職員は「洪水や浸水の被害は市のマップの想定とほぼ一致していたが、確認している人はわずかだった。被害を最小限に止めるためにも、マップを活用することが重要」と訴えます。9月に市が実施した避難訓練をきっかけに、家族でマップを確認した前田恭治さん(43・飯山)は「いざという時に冷静でいるために、危険な箇所などを事前に把握しておけると安心」と話します。

■災害に強いまちに
浸水被害の軽減策として、市ではハード面の整備も進めています。2019年度の完成を目指し、昨年からあさひ公園地下に雨水貯留施設を設置する工事をスタート。8月には市内を流れる河川の水位や様子をどこからでも確認できるよう、インターネットでの画像の配信を始めました(下欄参照)。いざという時に多くの命を救うには、市の災害対策と、市民の皆さん一人一人の備えが欠かせません。この機会に、家庭や地域で改めて防災対策を見直しましょう。

■ハザードマップの活用法
10月以降全戸配布
災害に直面した時、とっさの判断や行動が多くの命の行方を左右します。使い方をきちんと理解し、家族や地域で活用しましょう。

ハザードマップが自宅に届いたら・・・
ステップ1:自分の家は大丈夫?色をチェック!
塗られている色で、河川が氾濫した場合の浸水状況を知ることができます。
ステップ2:ここまで逃げれば一安心。避難場所を確保!
自宅付近の避難所をマップで確認しましょう。
ステップ3:水を回避、危険も回避。安心な道を見つけ出せ!
浸水箇所を避け、避難経路を設定しましょう
ステップ4:実体験に勝るものなし。自分の目と足で確かめよう!
実際に避難経路を歩いて安全を確認しましょう。

▽マップと合わせて確認を
浸水継続時間や洪水で家屋の倒壊や流出の恐れがある区域など、マップにはない追加情報をホームページで確認できます。

■日頃の備えや対策を
環境事業課 宇根伸一さん(44)
西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市に、災害廃棄物処理の支援で訪れました。現地の皆さんは口をそろえて「まさか自分が被災するとは思わなかった」と話していました。避難情報などの確認が遅れ、逃げ遅れてしまった人もいたと聞きます。人々が大切にしてきた家財や街並みが洪水で流されてしまった現実を目の当たりにし、日頃の備えや対策の必要性を強く感じました。

問合せ:危機管理課
【電話】225-2190

■河川の水位をインターネットで確認
河川の水位や様子を映した画像を、お手持ちのスマートフォンやパソコンで確認できます。大雨などの際に避難の参考にしてください。

▽確認できる河川
相模川、中津川、小鮎川、荻野川、玉川、細田川、恩曽川

詳しくはHP検索:厚木市河川水位情報
問合せ:河川ふれあい課
【電話】225-2380

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-11 山竹ビル