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広報あつぎ 第1294号(平成31年1月1日発行)

咲かせよう子どもたちの笑顔 楽しく子育てができるまちに(1)

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神奈川県厚木市

■新春対談
子ども育成推進委員会委員長 辻琢也さん 職務代理 沖潮満里子さん
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厚木市長 小林常良

子育て世帯が子どもたちと笑顔で暮らせるまちにするため、市では「子育て環境日本一」を目指した取り組みを進めています。今回の新春対談は、市の子ども育成推進委員会の辻琢也委員長と沖潮満里子職務代理をお迎えし、子育て環境のさらなる充実に向けた思いを語り合います。

・辻琢也さん
1962年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士号取得。2005年から一橋大学大学院法学研究科教授。地方制度調査会など国や自治体の審議会委員を歴任。

・沖潮満里子さん
1980年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士号取得。2013年から湘北短期大学生活プロデュース学科専任講師。2児の母。臨床心理士としても活躍。

・あつぎ元気Wave
1/1~CATVで放送

市長:明けましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、希望に満ちた輝かしい新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
日経DUAL(デュアル)と日本経済新聞社が昨年9月に実施した子育てに関する調査の結果、厚木市は「共働き子育てしやすい街ランキング2018」で全国3位の評価をいただきました。今回は、市の子育て支援に関する計画や事業の点検をしていただいている、辻さんと沖潮さんにお話を伺いたいと思います。

▽産前産後の切れ目のない支援
市長:沖潮さんは今、育児休業を取って、子育てに励んでいるそうですね。日々子どもと接する中でどんなことを感じていますか。
沖潮:子育てを楽しんでいますが、苦労や戸惑いもあります。特に子どもが生まれてすぐは、小さく生まれたこともあり不安になりました。
市長:出産してしばらくは、赤ちゃんだけでなく、お母さんに寄り添うことも大切ですよね。
辻:子育て世帯のニーズに応える環境整備が求められる中、行政も支援を充実させることが重要になると思います。
市長:本市では、産前産後のお母さんをケアする「ほっとタイムサポーター」が、利用者の自宅で不安を減らすお手伝いをしています。
沖潮:自宅で相談できるのは助かります。子育て支援センター「もみじの手」も相談窓口が充実していますよね。あれだけの広さで、子どもが遊べる公共施設は少ないと思います。
市長:もみじの手は、県内最大級の広さで年間約10万人の子育て世帯の方に利用してもらっているんですよ。
沖潮:厚木市はその他の支援も手厚いですよね。紙おむつの自宅配送は買い物の手間が省けて便利だし、子どもの体調が悪い時にお金を気にせず病院に行ける医療費助成も、育児の手助けになります。
辻:子育て世帯は、一つの特別なサービスよりも、多様な場面でサポートを受けられる総合力を求めているので、今の支援の形を続けてほしいです。
市長:サービスを考える上で、保護者の皆さんと直接話す機会を設けて、生の声を取り入れることを心掛けています。今後も、産前産後の切れ目のないサポートを続けていきます。

▽全国3位の子育てしやすい街
市長:沖潮さんは仕事があるときは、子どもはどうしていましたか。
沖潮:私の実家が近所なので、仕事で遅いときは保育所のお迎えなどを頼んでいました。働きながら育児をするには、周囲の支えが必要だと痛感します。
市長:安心して働ける環境づくりを進めることが大切ですよね。本市では、保護者の代わりに子どもを送り迎えするサービスや小学生の放課後の居場所づくりをはじめ、昨年からは病児保育も始めています。
辻:そうした取り組みが総合的に評価されて、毎年上位にランキングされているのだと思います。特に財政力で上回る、東京都区内の上位の自治体に勝るとも劣らない水準の支援を工夫して実施している点は、評価できます。
市長:紙おむつの自宅配送や幼稚園の送迎サービスなど、市独自の支援が高評価をいただいたようです。
辻:働きやすい環境づくりという意味では、共働き世帯は自宅の近場に職場を求めるため、市内に働ける場所が多い点も厚木市の強みです。
市長:そうですね。昨年操業を一部開始した森の里東地区をはじめ、新たに酒井・山際地区などにも産業拠点を整備して、企業誘致や雇用創出にも力を入れていきます。
辻:子育て世帯をさらに呼び込む大きなポイントになると思います。厚木は道路交通網が発達しているので、車で外出しやすいのも魅力の一つです。
市長:将来的には七つのインターチェンジが設置される予定です。
辻:ますます楽しみですね。自然や公園があり、市内に子どもの遊び場も多い。住みやすさで考えると、厚木は都区内を上回ると思いますよ。

▽子どもたちを笑顔に
市長:本市が「子育て環境日本一」を目指す上で、今後どんな取り組みを進めるべきでしょうか。
辻:まずは、今のサービスを継続し、総合的に子育て世帯を支えていくことが重要だと思います。
沖潮:たばこの受動喫煙やスマートフォンの使い方、保育所の待機児童など、子どもを取り巻く問題を解決する力が必要ではないでしょうか。
市長:なるほど。今の支援を継続しつつ、子育て世帯のニーズを把握し、解決する対応力が求められる訳ですね。待機児童の問題は、本市も直面していますが、保育施設の整備や保育士確保の取り組みを進めていて、4月に待機児童ゼロを達成する見込みです。
辻:問題をいち早く解決していくことが、厚木で子育てしたいという気持ちにつながると思います。厚木は全国に先駆け、子どもの成長を地域で応援することを条文化した「厚木市子ども育成条例」を制定しているので、地域や企業の皆さんと連携を深めて、子育て環境日本一を達成してほしいです。
市長:これからも市民の皆さんと協働で、子育て世帯を応援し、子どもたちを笑顔にする取り組みを進めていきたいと思います。辻さん、沖潮さん、本日はどうもありがとうございました。

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