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広報あつぎ 第1300号(2019年4月1日発行)

自然歳時記

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神奈川県厚木市

■ウワミズザクラ(バラ科)
真っすぐ大きく育つ落葉広葉高木。樹高20メートルほどになるものもあり、花はブラシのように房状に咲く。似たイヌザクラと違い花穂の下に葉が3~5枚付く/中荻野の雑木林で見つけた。

写真・文/吉田文雄

高い樹木に、白い花がたくさん咲いていて壮観だ。双眼鏡で見ると、10センチほどの花穂(かすい)に小さな花をびっしりと付けたウワミズザクラだった。薄緑の葉を携えた白い花にはハナアブやミツバチ、なぜかアリも登っている。
この木を最初に見たのは、集まったヒヨドリたちが大きな声で鳴いていた時だ。アオゲラも飛んできて、赤や黒に熟した実を楽しそうについばんでいた初秋のころだった。
サクラに似た木肌の下に来てみると、ほのかに甘い香りがし、虫たちの羽音も聞こえてきそうな気がした。新年度、この木のように花にも虫にも人にも恵まれた環境を作りたい。

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