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広報あつぎ 第1300号(2019年4月1日発行)

2020東京で輝く(2)

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神奈川県厚木市

■車いすバスケットボール 鈴木百萌子(ももこ)さん
▽プロフィル
1988年生まれ。22歳の時に交通事故で右足を失う。2013年に市内のチーム「ウイング」に入団し、車いすバスケを始める。15年に日本代表選手に選抜。18年インドネシア2018アジアパラ競技大会2位。ポジションはゴールに最も近い位置でプレーするセンター。当たりが強くゴール下のリバウンドを得意としている

「ガチャン、ガシャン」。保健福祉センターの体育館に、車いすのフレームがぶつかる金属音が鳴り響く。室内には床との摩擦で溶けたタイヤのゴムのにおいが漂う。ゴールを遮る複数の手をかいくぐり、力強く得点を決めたのは鈴木百萌子さん(30・飯山)。東京パラリンピックでの活躍が期待される、女子車いすバスケットボール(以下バスケ)の日本代表選手だ。

▽東京が夢から目標に
鈴木さんは8年前、交通事故で右足を失った。「あなたは体格がいいから、車いすバスケをやってみたら」。入院先の神奈川リハビリテーション病院の先生に勧められ、見学に訪れた体育館。男性に交ざり、はつらつとプレーする女性の姿に憧れた。「かっこよかった」。その女性に誘われ、市内のチーム「ウイング」への入団を決めた。初めは、転倒も珍しくない激しさに恐怖を感じていたが、次第にその迫力とスピードに魅せられていった。
転機が訪れたのは、1年10カ月経った頃に参加した日本代表を選ぶ評価合宿だった。「現役の代表選手のプレーは本当にすごかった」。圧倒されて合宿を終えた鈴木さんだったが、1カ月後、代表チームから声が掛かった。将来性を買われての抜てきだった。「まさか選ばれるとは思わなかった。周りに少しでも追いつこうと必死だった」。代表合宿や、試合を重ねる中で、20年の東京のコートに立つ自身の姿を思い描くようになっていった。

▽悔いのない努力を
女子車いすバスケ日本代表は東京大会の出場が決まっている。鈴木さんは「あとはコートに立てるように努力するだけ」と、自身の弱点、試合経験の少なさを克服するため、4月から名古屋の強豪チームへの移籍を決めた。厚木で暮らしながら、月に5回程度名古屋へと通う生活が始まる。ウイングの仲間も、背中を押してくれた。鈴木さんをチームに誘った岡本直子さん(52・相模原)は「モモは、頑張り屋でまじめ。きっと努力が実るはず」とエールを送る。
「こんなに何かに夢中になったのは初めて。東京大会では全てを出し切るために、悔いのないように努力したい」。迷いのない瞳は、20年の東京を見つめている。

▽車いすバスケットボール
障がいの程度により各選手1~4.5点でクラス分けされ、コート上の5選手を合計14点以内で編成する。鈴木さんは障がいが軽い4点。
日時:20年8月26日~9月5日9時~22時15分
会場:有明アリーナ武蔵野の森総合スポーツプラザ

■観戦するには?2020年東京オリンピック・パラリンピックチケット情報
開催期間:
・オリンピック 7月24日~8月9日
・パラリンピック 8月25日~9月6日
抽選申し込み:
・オリンピック 2019年春
・パラリンピック 2019年夏
購入にはID登録が必要
HP検索:東京2020 ID

■日本車いすラグビー連盟広報委員会理事 佐藤裕(ゆう)さん(48・愛甲)
▽パラスポーツの魅力を知り、楽しんで
私が関わっている車いすラグビーは、選手が車いすに乗って激しくぶつかる格闘技のような競技です。選手たちは、日々考え、トレーニングを重ね、アスリートとしての体や動きを作り上げています。障がいの状態によってできるプレーは異なりますが、それぞれの持ち味を生かした作戦やチームワークが見どころの一つです。
東京大会が近づくにつれ、パラスポーツを見られる機会も増え、体験会なども開かれています。直接見たり、体験したりすることで、パラスポーツの魅力をじかに感じて、楽しんでほしいです。「健常者がプレーすればパラアスリートに勝てる」と思っている方、ぜひチャレンジしてください。まったく歯が立たないですよ。

問合せ:企画政策課
【電話】225-2451

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-11 山竹ビル