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広報あつぎ 第1302号(2019年5月1日発行)

必ず起こる災害に備えて 地域防災計画を改定

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神奈川県厚木市

地域防災計画には、市や市民の皆さんの災害への備えや被災後の動きを記しています。災害が起きた時に適切な行動を取るには、最新の計画に基づいた準備が欠かせません。市では、近年全国で発生した大規模災害の教訓などを踏まえ、3年ぶりに計画を改定しました。

地震や風水害などの自然災害は突然発生し、私たちの生活を脅かします。市では、災害による被害を軽減し、被災後もいち早く皆さんの日常を取り戻すため、地域防災計画を策定しています。計画は、「地震災害」「風水害等」の二つの対策編と「資料編」の3部で構成。災害の予防、応急活動、復旧・復興計画を時系列順にまとめています。2011年の東日本大震災以降に、これまで3度改定。熊本地震や平成30年西日本豪雨の教訓をはじめ、国や県の計画見直し事項、市防災会議の意見を踏まえて、今回、4度目の改定を実施しました。

■実際の災害を教訓に
熊本地震や西日本豪雨では、いずれも200人以上の方が命を落としました。中でも、多くを占めていたのが逃げ遅れなどによる高齢者の被害でした。そのため、今回の改定では、高齢者や障がい者といった要配慮者への安全対策を強化。自治会や民生委員・児童委員などによる要支援者の把握に加え、入所施設の管理者による安全対策を明記しました。計画の改定に携わった市防災会議委員の星野初代さん(79・水引)は「災害時には、誰もがとっさに決断し、行動に移すことが大切。計画の内容をひとごととせず、自分のこととして考えてもらいたい。避難所では、高齢者や女性など特有の問題も起きる。年代や性別に応じたリーダーの育成も重要」と訴えます。
この他、ブロック塀の倒壊による被害や、全国から届く物的・人的支援の的確な配分態勢が取れていなかった課題を踏まえ、建築物などの安全対策や応援受け入れ体制の強化を追加。計画に基づいた地域別の防災計画策定も加えました。

■「必ず起こる」という心構えを
災害は必ず起こると考え、備えることが大切です。市では、計画改定の他、拠点機能形成車や高度救助隊を導入。今後は、災害の種類ごとに対応を記した「防災ポケットブック」を全戸配布するなど、災害に強いまちづくりを進めていきます。

■地域防災計画ここが変わりました!
計画の主な変更点を紹介します。

Check1:避難情報の名称変更を追加
国が変更した避難情報の名称を反映

▽市が発令する避難情報
・避難指示(緊急)緊急度★★★
人的被害の発生またはその恐れあり。直ちに安全な場所へ避難
・避難避難勧告 緊急度★★
河川の氾濫や土砂崩れの危険あり。緊急避難所へ避難
・避難準備・高齢者等避難開始 緊急度★
避難準備を開始。高齢者などは、この段階から避難

Check2:要配慮者安全対策を強化
土砂災害警戒・洪水浸水想定区域内にある要配慮者利用施設の管理者などは、避難確保計画を策定し避難訓練を実施するよう明記

Check3:応援受け入れの体制を見直し
他の市町村や防災機関からの応援を円滑に受け入れるため、災害対策本部に「受援担当」を設置。必要となる物的・人的支援を把握・要請する

Check4:自主防災組織の女性リーダーを育成
自主防災隊への女性参加を促し、特有の課題に対応する女性リーダーを育成

Check5:建築物などの安全対策を追加
ブロック塀などの倒壊を防ぐため、危険ブロック塀の工事に係る費用の一部を助成する制度を周知。必要に応じて、点検を実施

Check6:地区別防災計画を策定
市地震被害想定調査(市HPに掲載)や洪水浸水・土砂災害ハザードマップを基に、地域別の課題や対策などをまとめた「地区別防災マップ」を市民協働で作成
ハザードマップは公民館などで閲覧できる

問合せ:危機管理課
【電話】225-2190

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-11 山竹ビル