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広報あつぎ 第1308号(2019年8月1日発行)

自然歳時記

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神奈川県厚木市

■ウグイス(ウグイス科)
全長雄16センチ、雌13.5センチほどで大きさが異なる。「ホ-ホケキョ」を「法、法華経」と聞きなし、春告げ鳥の代表である。夏季にも鳴くのは繁殖中のしるし/上荻野、松石寺(しょうせきじ)の森で見つけた。

写真・文/吉田文雄

夏なのに遠くから「ホ-ホケキョ」と聞こえてきた。広い山々に澄み切った美しい鳴き声が響き渡り、心も晴れ晴れとして本当に心地よい。この時期にさえずりが続いているのは、繁殖のために雄が縄張り宣言をしているからだ。
コケ類の調査をしていると、すぐそばのコウゾの木の枝から鳴き声がした。オリーブ色の羽毛をぶるっと震わせて毛繕いし、胸を波打たせると、大きな「ホ-ホケキョ」の声が辺りの静けさを打ち破った。背伸びをして見ると「ケキョケキョケキョ」と、警戒を思わせる声が返ってきた。少し下がると、またのどかなさえずりが始まった。美しい声と姿に、今日の日に感謝を捧げた。

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