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広報あつぎ 第1314号(2019年11月1日発行)

受け継ぐ心と技

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神奈川県厚木市

研磨機の先に付けられた砥石(といし)がさぁっと音を立てて回り、直方体に切り出された御影石の上をゆっくりと滑っていく。表面に水を流しながら、目の粗さの異なる11種類の砥石を当て終えると、石は滑らかな光沢を帯びる。
「研磨は集中力が必要な作業。欠けたり、磨きむらが出たりしないように」。中山常夫さん(55・七沢)は、この道35年になる石工職人。3代前から続く石材店を継ぎ、墓石の製作や補修などを手掛けている。大切にしているのは、お客さんと何度も顔を合わせて気持ちに寄り添うこと。凝った造りにせず、長く管理しやすい品を届けている。
最近、思い掛けない出来事があった。「50年前にお墓を作った横浜のお客さまから、仕事の依頼があった。昔、父か祖父が手掛けた仕事を認めていただけた思いがして、感謝の気持ちでいっぱいになった」。石工の技と心を受け継ぐ職人はそう言うと、にっこり笑った。

■2019年度技能功労などの被表彰者
市では、技能の向上や後進の育成に貢献した功労者などを表彰しています。

問合せ:産業振興課
【電話】225-2585

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-11 山竹ビル