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広報あつぎ 第1316号(2019年12月1日発行)

特集 無意識の偏見 普通って何だろう(1)

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神奈川県厚木市

あつぎ元気Wave:12/1~CATVで放送

私たちの日常は、多様な価値観や境遇、事情を抱えた人たちと関わり進んでいきます。日々の暮らしの中で、何げなく使う「普通」という言葉。皆さんは、普通とは何か考えたことがありますか。学校、職場、家庭、地域など、さまざまな場面で関わる相手の中にある普通は、自分と同じものでしょうか。
社会には、多くの人が思う普通と比較され、無意識にその普通を求められることに違和感を覚え、自分らしさを出せないでいる人がいます。
12月4〜10日は、相手の気持ちに寄り添う大切さに目を向ける人権週間です。特集では、市内で暮らす人たちの声や姿から、普通とは何か、相手の普通を思いやる大切さを考えました。

回答者:1215人
市人権問題市民意識調査(2019年3月)

■11月公表
多様化する人権問題に対応
HP検索:厚木市人権施策推進指針

問合せ:市民協働推進課
【電話】225–2215

■私と誰かの普通のあいだ
[ふ-つう]どこにでも見受けられるようなものであること。なみ。一般。
出典:広辞苑第六版

生まれ持った才能や育った環境、時代の情勢や偶然の出会い。人を形作る数々の要素は不規則で、複雑で、多くは選ぶことができません。そんなばらばらの個性を持つ皆さんの「普通」を考えた経験と「自分らしさ」を教えてもらいました。

▼違うからこそ、関わるのが楽しい
米山遼さん(16・愛甲)
子ども会や自治会の催し、清掃などを手伝うジュニアリーダー(ジュニア)として活動しています。大人と子どもの間に立って幅広い世代と接していると、世の中にはいろいろな考えを持つ人が暮らしていることを改めて実感します。
世代が違うと、話すときの感覚も随分違います。僕が幼い時は、大人には緊張しても、ジュニアのお兄さん・お姉さんになら進んで話せました。僕も、小学生がそんな気持ちで関われるよう心掛けています。子どもと大人が関わるのは難しさもあるけれど、感覚が違うからこそ一緒にいるのが楽しいし、両者の橋渡しがうまくいって感謝されたときのうれしさは格別です。
僕にとっては「ありがとう」と言われるのがやりがい。恥ずかしくて言いづらいときもありますが、照れずに感謝を伝え合える世の中になればいいなと思っています。

▼立場ではなく、人として好きかどうか
サハ・ビプルカンテさん(38・栄町)
15年ほど前、電子工学を学ぶためにバングラデシュから来日しました。初めは、生魚を食べる習慣や、抑揚で意味が変わる単語など、母国との違いに戸惑ったことがたくさんありました。
厚木で暮らし始めて間もない頃、同郷の先輩に連れられ、多国籍の人が集まる交流会「インターナショナルティーサロン」に参加しました。最初は日本語が話せず寂しかったけれど、多くの日本人のおしゃべりに触れることで語彙(ごい)が増え、友達も増えました。
今でも、新しい人や文化との出会いに喜びを感じます。自分の世界が広がるのはとても楽しいですよ。習慣の違いは、もうあまり驚かないし気になりません。国籍や立場よりも、一人の人間として好きかどうかの方がずっと大切です。

▼「そういうものだから」という風潮を引き継がない
柴田靖子さん(41・南町)
以前、職場の親睦会で上司に「女性は役職者の隣に座って、料理の取り分けやお酌をして」と言われたことがあります。気配りのできる人になってほしいという思いで言ってくれたのかもしれませんが、親睦を深める会なのに「女だから給仕?」と、もやもやした気持ちになりました。私は、性別で役割を割り当てる古い風潮を、次の世代に引き継ぎたくないと思っています。1歳の子どもを注意するときには「そういうものだから」ではなく、きちんと理由を説明するよう心掛けています。
私は縁あって結婚・出産しましたが、「女性の自己実現=良き妻・良き母」という考えだけではないと思います。私もいつか、10代の頃から大好きで資格も取ったネイルアートを仕事にすることが目標です。

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