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広報あつぎ 第1318号(2020年1月1日発行)

厚木から羽ばたく熱気人(2)

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神奈川県厚木市

■CGアニメーター 若杉遼(32)WAKASUGI RYO
▽profile
1987年生まれ。荻野小・中学校出身。カナダ在住。厚木高校、東京工科大学を経て2012年に米国の美術大学を卒業後、ピクサーアニメーション・スタジオにインターンとして入社。15年からソニー・ピクチャーズ・イメージワークスに所属。映画『アングリーバード』『スパイダーマン:スパイダーバース』などの製作に参加。

▽次なる夢は、ハリウッドで映画監督
21世紀の初めに普及したCGは、現実と仮想のはざまでキャラクターや物語を生み出し、実写だけでは体験し得ない驚きや感動をもたらした。「小学生の頃、厚木の映画館で見たスター・ウォーズに衝撃を受けた。あの頃から、自分の名前がエンドロールで流れる未来を夢見ていた」。そう振り返る若杉遼さんは、無邪気に笑った。ハリウッドのCGアニメ制作の現場で活躍する若杉さんは、キャラクターに演技や動きを付けるCGアニメーター。昨年2月、製作に携わった映画『スパイダーマン:スパイダーバース』が第91回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞し、一躍時の人となった。
若杉さんがCGアニメーターを志したのは、大学生の頃。「高校では部活動で野球ばかりしていたが、将来を真剣に考えた時、好きだった映画に関わる仕事がしたいと思った」。野球を離れて時間ができたことをきっかけに、興味のあったCGアニメの勉強に没頭した。専門誌などを通して、海外で活躍する日本人がいることも知った。「やるからには誰もが知るアニメスタジオのピクサーで働きたい」。目標を決めた若杉さんは、負けず嫌いな性格と野球で培った根性で夢に向かって突き進み、念願のピクサーで働く権利をつかんだ。
CGアニメーターの仕事は、キャラクターの性格を捉えて自然な表情や動きを考えたり、動きに合わせて髪や服をなびかせたりと、専門知識に加え想像力やセンスが求められる。「自分の引き出しを信用せず、調べたり、人からアドバイスをもらったりして選択の幅を広げている。多様な発想を組み合わせて、より良いアイデアにたどり着いたときが楽しい」と笑顔を浮かべる若杉さん。仕事以外の時間にもスケッチしたり新しい技法を探したりと、生活の一部としてアニメを研究し、楽しみながら知識や経験を身に付けていった。2016年には、初めて映画製作に携わった『アングリーバード』のエンドロールで、自分の名前を映画館で見るという夢をかなえた。
4年前、若杉さんは同僚と3DCGアニメのオンラインスクールを立ち上げた。アニメーターを目指す日本の若者たちに、ハリウッドで働くために必要な技術や姿勢を伝えたいと思ってのことだった。情熱を持って向かってくる受講生との交流は、若杉さんの仕事への意欲をさらにかき立てた。
「次はハリウッドの映画監督に挑戦したい。作品を通じて、日本の子どもたちに毎日が楽しくなるようなメッセージを伝えられたら」。夢をかなえてもなお、新たなステージに挑み続ける若杉さん。監督作品が上映される日は、そう遠くないかもしれない。

■熱気人映像版
世界一過酷といわれるバイクレース「Erzbergrodeo(エルズベルグロデオ)」に挑戦している石戸谷さんの活動に密着。

▽オフロードバイクレーサー 石戸谷蓮(28)ISHIDOYA REN
1991年生まれ。三田出身。Beta(ベータ)stars(スターズ)trading(トレーディング)所属。未舗装の道や崖など、自然の中を周回するレース「エンデューロ」で活躍。ライディングスクールも主催。鍼灸師として市内の治療院に勤務。
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