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広報あつぎ 第1323号(2020年3月15日発行)

あつぎ郷土博物館連動企画 學藝員のススメ第9回

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神奈川県厚木市

博物館の学芸員が、あれこれを語り倒すコーナー。

■NEWS 融合展示コーナーをリニューアル
基本展示室の中央にある融合展示コーナーを、3月31日にリニューアルします。今回のテーマは「あつぎと木」。動植物や埋蔵文化財、古文書などから、当時の厚木の暮らしをひもときます。

■道具は地域の暮らしを映す鏡 大野一郎
「あつぎと木」で展示するクルリ棒を紹介します。
クルリ棒は、麦や豆類を脱穀する農具で、明治~昭和初期に世界中で使われていました。全長140センチほどの竹の柄にクルリと回る棒を付け、上下に振ることで打撃部が回転し、大豆や小豆のサヤから効率よく実を叩き出すことができます。
市内で収集した60本ほどのクルリ棒を調べると、打撃部の棒には、飯山~妻田より北側でカシノキ、南側でスギが使われていることが分かりました。農具や生活具に適した強度・軽さ・長さの木を求め、人が木を植える「代償植生」を行うこともあります。しかし、クルリ棒は、自然植生・代償植生のどちらにも当てはまりません。この地に根付く文化的な背景を加えて考えると、その理由が分かります。ぜひ博物館に確認しに来てみてください。
・クルリ棒はリニューアルする融合展示コーナーに設置

問合せ:あつぎ郷土博物館
【電話】225-2515

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-11 山竹ビル