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広報あつぎ Edu Navi(エデュナビ)厚木市教育委員会だより 第6号

考えようスマホとの上手な付き合い方(1)

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神奈川県厚木市

「子どもにスマートフォン(以下スマホ)を持たせるべきか」。この悩みに直面する保護者は少なくありません。便利で楽しい反面、さまざまなリスクとも表裏一体のスマホ。子どもたちが安全に使うためのヒントを、保護者や医療・警察・教育関係の専門家に聞きました。

■独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターネット依存治療部門臨床心理士 三原聡子さん
インターネットに依存してしまう中高生が増えています。インターネット依存とは、ネットを使用し過ぎて朝起きられないなど、生活に支障をきたしてしまう状態のことです。運動不足から体力や体の機能が低下し、悪くするとエコノミークラス症候群といって血液がドロドロになったり、脳神経細胞の死滅につながったりするという研究もあります。私どもの研究チームの2017年の調査では、「ネット嗜癖」が強く疑われる中高生は全国に93万人いると推計され、2012年から約1.8倍増加しています。
欲求や感情を抑える前頭葉(ぜんとうよう)は、成人になってようやく完成する一方、欲望をつかさどる線条体(せんじょうたい)は思春期に完成します。思春期の脳はアンバランスで自制心が働きにくく、依存しやすいと言えます。使用する時間や場所のルール作りはもちろん、ネットやゲーム以外にも楽しいと思えることを持てるよう、子どもにさまざまな体験をさせることが大切です。

■厚木警察署スクールサポーター 梅津加奈子さん
写真と動画の投稿によるトラブルがたくさん起きています。ネットに出た画像などから、名前や学校の特定は簡単です。「炎上」させられたり、付きまとわれたりする事例が発生しています。だまされたり脅されたりして自画撮りした裸の写真を送り、公開されてしまう深刻な被害も後を絶ちません。子どもが悪ふざけで裸の画像を投稿する場合がありますが、これは「児童買春・児童ポルノ禁止法」に抵触する恐れがあります。
一度ネットに出た情報は、一生消せません。実際に、就職時に会社の人事担当が過去に炎上した動画などを調査し、面接を断られた例もあります。名前や住所だけでなく、自分の顔も個人情報だということを肝に銘じなければなりません。
匿名であるが故に、対面ではしないような言動をする子どももいます。悪口を書き込めば名誉棄損、友達の写真を無断でアップロードすれば肖像権侵害になります。ネットと現実は「地続き」であるという認識と、自らの行動がもたらす結果への想像力が必要です。

▽万が一のときは
厚木警察署生活安全第一課防犯少年係
【電話】223-0110(代表)

■厚木市青少年教育相談センター指導主事 古屋公詳(こうしょう)さん
ルール作りで大切なのは、保護者が子どもに押し付けるのではなく、一緒に話し合って決めることです。「何のために使うのか」「どこで何時まで使って良いか」「約束が守れなかったらどうするか」など具体的な内容にし、紙に書いて残しておきましょう。小学生はゲーム、中学生は動画、高校生はコミュニケーションと、主な使い方は年齢とともに変わります。発達段階に応じたルールの変更などについて日頃から親子で話題にすることは、トラブルを予防するだけでなく、子どもがトラブルに巻き込まれたときに相談しやすくなります。
アプリやコンテンツなどは日進月歩であり、子どもの方が新しい情報に敏感です。学校、PTA、公民館などが「スマホ安全教室」を開催していますので、ぜひ参加して大人も正しい知識や最新情報を知っておきましょう。そして、大人も「歩きスマホはしない」「食事の時は使用しない」など、正しい利用の姿を見せることが、子どもたちがルールを守る一番の近道だと思います。
・市内では中学生が小学生にスマホのマナーを教える取り組みが広がる

▽スマホとの付き合い方を考えるリーフレット
ご希望の方は小中学校PTA連絡協議会事務局
【電話】225-2519へ。

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-11 山竹ビル